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スマホの対応バンドとは?必要な周波数帯や確認方法を徹底解説!

この記事では、iPhone・Androidスマホの「対応バンド」について解説していきます。

  • 対応バンドとは
  • 各キャリアで必要な対応バンド
  • 対応バンドの確認方法・注意点

などなど、対応バンドに関する情報を網羅しています。

「これさえ確認すれば安心」というポイントを紹介しているので、ぜひご覧になってみてください!

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スマホの「対応バンド」とは

あるスマホが利用できる電波の周波数帯(バンド)を、「対応バンド」といいます。

テレビやラジオのチャンネルと似ています。

スマホのモバイル通信に使われるバンドは、総務省によって区分けされ、各キャリアに割り当てられています。

  • キャリアによって、使われているバンドが異なる
  • 機種によって対応バンドが異なる

という理由から、キャリアと機種の組み合わせによっては、電波がつながりにくくなってしまうことがあります。

SIMフリー端末や中古端末を利用する際は、必ず対応バンドを確認しておきましょう。

利用するキャリアと端末の購入元が同じ場合は、対応バンドを気にする必要はありません。

「にこスマ」で販売している端末はすべて、各種ロックがないことを確認済みです。

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各キャリア回線の主要バンド一覧

各キャリア回線の利用にあたって、必要な対応バンドを見てみましょう。

     ドコモ         au ソフトバンク 楽天モバイル
バンド1 -
バンド3
バンド8 - - -
バンド18/26 - - ◎*1
バンド19 - - -

*1楽天モバイルのバンド18/26は、「パートナー回線(au回線)」

たとえばドコモ回線を利用したい場合、バンド1、3、19に対応している機種であれば、ほとんどの場所で快適に利用できます。

バンド1、3、8、18、19、26に対応している機種であれば、どのキャリアの回線でも快適に利用できます。

各キャリアに割り当てられているバンド一覧

各キャリアに割り当てられているバンドを、通信規格の世代ごとにまとめました。

  • 3G
  • 4G(LTE)
  • 5G

参考:各携帯電話事業者の通信方式・周波数帯|総務省

3G

    周波数帯          ドコモ              au         ソフトバンク 楽天モバイル
バンドVI/XIX 800MHz - - -
バンドVIII 900MHz - - -
バンドI 2.0GHz - -

現在では3Gの重要度は高くありません。
2022年3月末にauの3Gサービスが終了し、ドコモやソフトバンクも今後数年以内に終了予定です。

3G停波の時期は? ドコモ、au、ソフトバンクの3Gサービス終了をチェック
3Gサービスを提供するNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクのMNO3社では、契約数の減少や経営資源集中、周波数の有効活用などを理由に2022年以降から3Gサービスを順次終了させる。

4G(LTE)

    周波数帯          ドコモ              au         ソフトバンク 楽天モバイ
バンド28 700MHz -
バンド18/26 800MHz - - ◎*1
バンド19 - - -
バンド8 900MHz - - -
バンド11 1.5GHz - -
バンド21 - - -
バンド3 1.7GHz
バンド1 2.0Ghz -
バンド42 3.5GHz -

*1楽天モバイルのバンド18/26は、「パートナー回線(au回線)」

4G(LTE)は、現在主流の通信規格です。
先にお伝えしたとおり、「◎」のバンドに対応している機種であれば、おおむね快適に利用できます。

対応バンドを確認するうえで、知っておきたいこと

対応バンドを確認するうえで、ぜひ知っておきたいポイントが2つあります。

  • プラチナバンドとは
  • バンド18、19、26について
プラチナバンドとは

700MHz〜900MHzのバンド(バンド8、18、19、26)を「プラチナバンド」といいます。

    周波数帯      ドコモ         au ソフトバンク 楽天モバイル
バンド28 700MHz -
バンド18/26 800MHz - - ◎*1
バンド19 - - -
バンド8 900MHz - - -

*1楽天モバイルのバンド18/26は、「パートナー回線(au回線)」

プラチナバンドと非プラチナバンドの違いを見てみましょう。

プラチナバンド 非プラチナバンド
周波数帯 700MHz〜900MHz 900MHz以上
通信速度 遅い 速い
電波の届きやす 届きやすい 届きづらい

周波数が高いほど、「送れるデータが多くなる=通信速度が速くなる」メリットがあります。
一方で直進しようとする性質が強くなる(回り込む性質が弱くなる)ので、遮蔽物の影響を受けやすく電波が届きづらいデメリットがあります。

プラチナバンドは、非プラチナバンドのデメリットを補う役割があるわけですね。
プラチナバンドに対応していれば、山間部や屋内でも快適に通信できます。

プラチナバンドの「プラチナ」には、「価値が高いもの」という意味があります。
バンド18、19、26について

バンド26は、バンド18とバンド19を含みます。

理論上、バンド26に対応している端末では、バンド18やバンド19も利用できるということです。

ただし、実際に通信するためには、キャリア側が「MFBI (Multi Frequency Band Indicator) 」という仕組みに対応している必要があります。

    周波数帯      ドコモ         au ソフトバンク 楽天モバイル
バンド18/26 800MHz - - ◎*1
バンド19 - - -

*1楽天モバイルのバンド18/26は、「パートナー回線(au回線)」

auは、MFBIに対応しているので、バンド26に対応している端末でバンド18も利用できます。
同様に、楽天モバイルのパートナー回線でも利用できます。

ドコモはMFBIに対応していませんでしたが、ここ1、2年ほどで、「バンド26に対応している端末でドコモのバンド19が使えた」という口コミが見られるようなりました。

ドコモが公式にMFBI対応をうたっているわけではないため、「利用できる可能性がある」程度にとどめておいたほうがいいでしょう。

5G

    周波数帯          ドコモ              au         ソフトバンク 楽天モバイル
n77 3.7GHz -
n78 - -
n79 4.5GHz - - -
n257 28GHz

5Gのバンドは、大きく下記の2つに分けられます。

  • Sub-6:6GHz未満(n77、78、79)
  • ミリ波:(おおむね)30GHz以上(n257)

このうちミリ波は超高速通信が可能ですが、利用できるエリアが局所的で対応端末も少ないため、現状ではあまり気にする必要はありません。

対応バンドを確認する方法

対応バンドは、機種やキャリアの公式ページから確認できます。

一例として、iPhone 13をドコモ回線で利用する場合を見てみましょう。
iPhone 13の公式ページには、下記のように記載されています。

5G NR(バンドn1、n2、n3、n5、n7、n8、n12、n20、n25、n28、n29、n30、n38、n40、n41、n48、n66、n71、n77、n78、n79)
FDD-LTEバンド1、2、3、4、5、7、8、11、12、13、14、17、18、19、20、21、25、26、28、29、30、32、66、71)
TD-LTE(バンド34、38、39、40、41、42、46、48)
CDMA EV-DO Rev. A(800、1,900MHz)
UMTS/HSPA+/DC-HSDPA(850、900、1,700/2,100、1,900、2,100MHz)
GSM/EDGE(850、900、1,800、1,900MHz)

(引用:iPhone 13 - 技術仕様|Apple

4G(「FDD-LTE」と「TD-LTE」)について見てみると、ドコモで利用できるすべてのバンドに対応していることがわかります。

    周波数帯      ドコモ iPhone 13
バンド28 700MHz 対応
バンド18/26 800MHz - -
バンド19 対応
バンド8 900MHz - -
バンド11 1.5GHz - -
バンド21 対応
バンド3 1.7GHz 対応
バンド1 2.0Ghz 対応
バンド42 3.5GHz 対応
「GSM」は2G(日本ではサービス終了)を、「CDMA」や「HSPA」は3Gを表します。

キャリアモデルの対応バンド一覧

キャリアとそのサブブランドから発売された機種の対応バンドについては、下記のページからご覧いただけます。

楽天モバイルや格安SIMで販売されている機種は「SIMフリーモデル」です。
SIMフリーモデルの対応バンドは、メーカーの公式ページをご覧ください。

対応バンドの注意点

対応バンドに関わる注意点を見てみましょう。

  • 販売元によって対応バンドが異なることがある
  • 対応バンドの確認が取れても、使えるとはかぎらない

販売元によって対応バンドが異なることがある

同じ機種でも、販売元のキャリアによって対応バンドが異なることがあります。

対応バンドを増やすと、仕様の変更や認証にコストがかかることが一因と考えられます。

キャリアモデルの場合は、必ず該当キャリア(購入元キャリア)の対応バンドを確認しましょう。

関連記事:
SIMフリーなのに使えない!?「周波数ロック」とは|対応バンドの確認方法も

iPhoneの対応バンドは全キャリアで同じ

iPhoneの場合は、日本国内で販売されているモデルがすべて同じで、キャリアごとの違いはありません。
最近の機種であれば、すべてのキャリアの主要バンドに対応しています。

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対応バンドの確認が取れても、使えるとはかぎらない

対応バンドの確認が取れても、利用する通信会社によっては、一部サービスが利用できないことがあります。

たとえば楽天モバイルでは、2020年のサービス開始から1年間ほど、iPhoneが正式には対応していませんでした。

各社の公式ページから、動作確認端末を見られるので、利用したい通信会社の情報を必ずチェックしておきましょう。

格安SIMで動作確認端末以外を使うとどうなる?デメリットを紹介

対応バンドまとめ

SIMフリー端末や中古端末を利用する際は、対応バンドを必ず確認しておきましょう。

各キャリアの主要バンドは、下記のとおりです。

     ドコモ         au ソフトバンク 楽天モバイル
バンド1 -
バンド3
バンド8 - - -
バンド18/26 - - ◎*1
バンド19 - - -

*1楽天モバイルのバンド18/26は、「パートナー回線(au回線)」

同じ機種でも、販売元のキャリアによって対応バンドが異なることがあります。
キャリアモデルの場合は、必ず該当キャリアの対応バンドを確認しましょう。

また、動作確認端末も忘れずにチェックしておきましょう!

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