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【2025年】iPhone SE(第2世代)実機レビュー|今でも人気の理由を徹底検証

iPhone SE(第2世代)(以下、iPhone SE2)は、2020年4月に発売された廉価機種です。
2万円前後から購入できることもあり、今でも中古市場で根強い人気があります。

にこスマでは、2024年の年間を通して、販売数ランキング1位にランクインしました。

2024年に発売されたiPhone 16などと比較しながら、2025年現在の実用性や人気の理由を徹底検証していきます!

iPhone SE(第2世代)のデザイン(サイズ・重量・色)

iPhone SE2のデザインはいたってシンプルです。
コンパクトで持ちやすく、サイドフレームが丸みを帯びているので手になじみます。

iPhone 12 miniとiPhone SE2、iPhone 16の3機種を並べて、本体サイズを比較してみました。

左から、iPhone 12 mini、iPhone SE2、iPhone 16

標準的な大きさのiPhone 16と比べると格段に小さく軽く、近年のiPhoneの中でもっともコンパクトなiPhone 12 miniと比べても、遜色ない持ちやすさです。

iPhone 12 mini
(参考)
iPhone SE
第2世代
iPhone 16
(参考)
高さ 131.5mm 138.4mm 147.6mm
64.2mm 67.3mm 71.6mm
厚さ 7.4mm 7.3mm 7.8mm
重量 133g 148g 170g

iPhone SE2のカラーバリエーションは、今回レビューするブラックを含めて全3色です。

iPhone SE
第2世代
カラー
バリエーション
  • ブラック
  • ホワイト
  • (PRODUCT)RED

関連記事:
iPhone SE(第2世代)のカラーを全色画像付きで紹介!
iPhone  16シリーズの大きさ・画面サイズを徹底解説!15やSE3との比較も

前面・ディスプレイ

iPhone SE2は、4.7インチの液晶ディスプレイを搭載しています。
iPhone 12 miniとiPhone SE2、iPhone 16の3機種を並べて、画面の広さを比較してみました。

左から、iPhone 12 mini、iPhone SE2、iPhone 16

iPhone SE2は画面の縦幅が短いので、片手持ちでも画面の端まで指が届きやすい一方、表示できる範囲はやや狭めです。
広告が多いWebサイトなど、表示するコンテンツによっては、やや窮屈に感じられるかもしれません。

画面の横幅は、iPhone SE2とiPhone 12 miniでほぼ同じです。

iPhone SE2のディスプレイは液晶ですが、表示品質は問題なく十分きれいです。
最大輝度は低めなので、ほかの機種と並べると、直射日光下やHDRコンテンツの再生ではやや暗く感じました。

iPhone 12 mini
(参考)
iPhone SE
第2世代
iPhone 16
(参考)
画面サイズ 5.4インチ 4.7インチ 6.1インチ
パネル 有機EL 液晶 有機EL
解像度 2,340×1,080ピクセル
476ppi
1,334x750ピクセル
326ppi
2,556×1,179ピクセル
460ppi
輝度 最大1,200ニト 最大625ニト 最大2,000ニト

背面

iPhone SE2はカメラの主張が控えめで、見た目がすっきりしています。
カメラの出っ張りも小さいので、机に置いた状態でも快適に操作できます。

側面・底面

iPhone SE2は従来どおり、ボリュームボタンの上部に「着信/サイレントスイッチ」を搭載しています。
コネクタはLightningです。

スピーカー音質はiPhone SE2もそこそこきれいだと感じますが、iPhone 16では明らかに音質が向上しており、とくに低音域が強化されている印象を受けました。

iPhone SE
第2世代
iPhone 16
(参考)
着信/サイレント
スイッチ
×
アクションボタン ×
カメラコントロール ×
コネクタ Lightning USB-C

iPhone SE(第2世代)の性能(チップ・メモリ・容量)

iPhone SE2は、iPhone 11と同じ「A13 Bionic」チップを搭載しており、現在でも多くのゲームを含めて快適に動作します。

iPhone SE
第2世代
iPhone 16
(参考)
チップ A13 Bionic A18
メモリ
(RAM)
3GB 8GB
ストレージ
(ROM)
64GB
128GB
256GB
128GB
256GB
512GB

iPhone SE2とiPhone 16でアプリの動作を比較してみましたが、WebブラウザやSNS、地図などのアプリでは大きな差は見られませんでした。

iPhone 16のほうがワンテンポ(1秒ほど)速く動作することもありますが、並べて比べないと気にならない程度です。

一方ゲームアプリでは、性能差がはっきり現れる場合があります。
一例として、原神のグラフィックスの設定を見てみましょう。

iPhone SE2では初期状態で、画質が「低(デフォルト)」、デバイス負荷は「スムーズ」です。

iPhone SE2の初期状態

iPhone 16では、画質が「高(デフォルト)」、デバイス負荷は「スムーズ」です。

iPhone 16の初期状態

iPhone 16のほうが性能が高い分、画質を上げてもデバイス負荷が上がりづらい傾向にあります。

グラフィックス設定ごとのデバイスの負荷

iPhone SE2でも本格的なゲームを遊ぶことはできますが、画質やフレームレートにこだわりがある場合は、より新しい機種を選んだほうがいいでしょう。

原神の場合、追加ダウンロードを含めると30GB以上の空き容量が必要になります。
iPhone SE2では64GBモデルがラインナップされていますが、ゲームを楽しみたい場合は128GBモデル以上がおすすめです。

ベンチマークスコア

人気ベンチマークアプリのスコアを見てみましょう。

AnTuTu Benchmark(V10.0.8)

AnTuTuは、スマホの総合性能を数値化できるアプリです。

一般的に、スコアが50万点ほどあれば、軽めのゲームを含めてほとんどのシーンで快適に動作します。

iPhone SE2で3回連続で計測してみたところ、スコアは75万点前後でした。

iPhone SE2のスコア

iPhone 16は150万点前後で推移。
iPhone SE2との性能差は、約2倍です。

iPhone 16のスコア

3DMark(Wild Life Extreme Stress Test)

3Dグラフィックスに特化した3DMarkで、耐久テストを行ってみました。
どちらも発熱の影響で、時間が経つほどスコアが低下します。

iPhone SE2(左)とiPhone 16(右)

3Dグラフィックス性能については、iPhone SE2とiPhone 16で2倍以上の差があります。

Apple Intelligenceには非対応

iPhone SE2は、生成AIを活用した新機能「Apple Intelligence」には非対応です。

Apple Intelligenceでは、文章の編集やイラストの生成ができるほか、音声アシスタントのSiriが大幅に賢くなります。
(日本語は2025年4月に対応見込みです。)

生成AI自体は、ChatGPTなどのアプリをインストールすれば、iPhone SE2でも利用できます。

Apple Intelligenceが利用できるiPhone
  • iPhone 16シリーズ以降
  • iPhone 15 Pro/Pro Max

関連記事:
iOS 18が正式発表!主な変更点や対応機種、配信日まとめ【WWDC24】

iPhone SE(第2世代)のカメラ(画素数・作例)

iPhone SE2の背面カメラは、メインカメラのみのシングルカメラ仕様です。

iPhone SE
第2世代
iPhone 16
(参考)
アウトカメラ -
メイン(広角):12MP(F1.6)
超広角:12MP(F2.2)
Fusion(広角):48MP (F1.6)
インカメラ 7MP(F2.2) 12MP(F1.9)
光学ズーム
オプション
-
1倍
-
0.5倍
1倍
2倍

カメラ性能

日中の屋外など明るいシーンで、拡大しなければ、iPhone SE2も十分きれいです。
iPhone SE2とiPhone 16で同じシーンを撮り比べてみました。

(画像クリックで拡大)

全体的な絵作りはiPhone SE2とiPhone 16でよく似ていますが、iPhone SE2のほうが、やや色鮮やかに写る傾向が見られました。

拡大したりズーム撮影したりすると、画素数の差が出てきます。

iPhone SE2のメインカメラは12MP(1,200万画素)です。
iPhone 16は48MP(4,800万画素)で、初期状態で記録画素数が24MPになっています。

(画像クリックで拡大)

画像の一部を切り出してみたところ、iPhone 16のほうが、より細かいところまで写っていることが確認できました。
また夜景などの暗所では、(ナイトモードを使わなくても)iPhone 16のほうが明るく鮮明に撮影できます。

iPhone SE2のカメラは、「幅広いシーンできれいな写真・動画を撮影したい」という用途には向きませんが、日常の記録用としては実用的な性能を持っているといえそうです。

カメラ機能

iPhone SE2の主なカメラ機能の対応状況は下記のとおりです。

iPhone SE
第2世代
iPhone 16
(参考)
ポートレートモード △(人物のみ) 〇(次世代)
ナイトモード ×
スマートHDR 〇(スマートHDR 2) 〇(スマートHDR 5)
フォトグラフスタイル × 〇(最新世代)
空間写真/空間ビデオ ×
シネマティックモード ×
アクションモード ×

iPhone SE2のカメラ機能は最新機種と比べると控えめですが、明暗差を補正して実際の見た目に近い写真が撮影できる「スマートHDR」に対応しています。
iPhone 8以前の機種から買い換える場合は、進化が感じられるでしょう。

iPhone SE2は、背景をぼかした写真が撮影できる「ポートレートモード」にも対応しています。
ただし人物のみで、ペットや料理などには非対応です。

「Focos」などのアプリを使って加工すれば、iPhone SE2でも人物以外の背景をぼかせます。

iPhone SE2で撮影した写真をFocosで加工
(画像クリックで拡大)

iPhone SE(第2世代)のバッテリー(容量・充電)

iPhone SE2は、現在の基準から見るとバッテリー容量が小さく、正直なところバッテリー持ちはイマイチです。

iPhone SE
第2世代
iPhone 16
(参考)
バッテリー容量 1,821mAh 3,561mAh
連続使用時間
(ビデオ再生)
最大13時間 最大22時間
コネクタ Lightning USB-C
ワイヤレス充電 -
-
Qi(最大7.5W)
MagSafe(最大25W)
Qi2(最大15W)
Qi(最大7.5W)

iPhone SE2とiPhone 16で、実際のバッテリー持ちを比較してみました。

iPhone SE
第2世代
iPhone 16
(参考)
原神
(30分間放置)
-11%
(95%⇒84%)

画質低(デフォルト)

フレームレート30
-4%
(95%⇒91%)

画質高(デフォルト)

フレームレート30
YouTube
(1時間連続再生)
-20%
(84%⇒64%)
-4%
(91%⇒87%)
合計 -31%
(95%⇒64%)
-8%
(95%⇒87%)
*最大容量 93% 100%

今回のテスト条件では、iPhone SE2のバッテリーがやや劣化していることを考慮しても、iPhone 16が3倍以上長持ちする結果になりました。
普段の生活の中でも、2倍程度は差が付く可能性が高いです。

iPhone SE2は、LINEやかんたんな調べ物といったライトな使い方であれば一日持つ可能性が高い一方で、外出先でゲームをしたり長時間動画を見たりする用途には向きません。

後継機種のiPhone SE(第3世代)では、iPhone SE2からややバッテリー持ちが向上しています。

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関連記事:
歴代iPhoneのバッテリー比較ランキング|容量や電池持ち、充電方法など

iPhone SE(第2世代)の生体認証(Touch ID)

iPhone SE2の生体認証は、Touch ID(ホームボタン)を利用した指紋認証です。
iPhone SE2より後に発売されたiPhoneでTouch IDを搭載している機種は、iPhone SE(第3世代)のみ。

2025年2月に登場した廉価機種「iPhone 16e」では、筐体が一新されホームボタンがなくなりました。

iPhone 16eの機能・スペックまとめ|値段や発売日も

関連記事:
iPhone SEの第2世代と第3世代の違いを徹底比較|どっちがおすすめ?

iPhone SE(第2世代)の通信(5G・SIM)

iPhone SE2は、デュアルSIMやeSIMに対応しています。
5G通信には非対応ですが、4G通信でも実用上の問題はありません。

iPhone SE
第2世代
iPhone 16
(参考)
Wi-Fi Wi-Fi 6 Wi-Fi 7
5G ×
UWB
(超広域無線)
× 〇(第2世代)
デュアルSIM 〇(nanoSIMとeSIM) 〇(nanoSIMとneSIM)
デュアルeSIMに対応

iPhone SE(第2世代)の防水性能

iPhone SE2は防水・防塵に対応しています。
最新機種と比べると防水性能は劣りますが、日常生活では十分な性能で、水がかかる程度であれば問題ありません。

iPhone SE
第2世代
iPhone 16
(参考)
防水・防塵性能 〇(IP67)
水深1メートルで最大30分間
〇(IP68)
水深6メートルで最大30分間

iPhone SE(第2世代)のサポート状況

iPhoneシリーズは比較的サポート期間が長く、発売から時間が経った機種でも安心して使えます。iPhone SE2のサポート状況をまとめました。

iOS

iPhone SE2は、2024年秋に配信されたiOS 18が利用できます。

近年のiPhoneは、発売からおおむね6世代ほど最新iOSが利用できる傾向にあります。
2025年秋に配信される見込みの「iOS 19」の対応状況は未定ですが、最新iOSが利用できなくなっても数年間は、最低限のセキュリティアップデートが続きます。

関連記事:
iOS 18が正式発表!主な変更点や対応機種、配信日まとめ【WWDC24】
スマホOSのサポートが終了するとどうなる?デメリットや買い替え目安を紹介

正規修理サポート

Apple Storeで販売が終了してから5年間は、Appleによる正規修理サポートが受けられます。iPhone SE2は2022年3月に販売終了したため、2027年3月ごろまでサポートされる可能性が高いです。

iPhone SE
第2世代
Apple Store
販売終了時期
2022年3月
正規修理サポート期間
(予想)
2027年3月ごろまで

関連記事:
iPhone SE(第2世代)はいつまで使える!?サポート状況やスペックも

iPhone SE(第2世代)の価格

2025年3月現在の、iPhone SE2の価格をまとめました。
比較的状態のいい中古品が、2万円前後から購入可能です。

iPhone SE
第2世代
iPhone 16
(参考)
Apple Store -(販売終了) 124,800円〜
中古相場
(目立った傷や汚れがないもの)
18,712円〜 -(データなし)
にこスマ 18,300円〜 -(データなし)

iPhone SE2は、より前に発売された機種(iPhone 11やiPhone XRなど)より安く、iOS 18が利用できるiPhoneの中では最安です。
中古iPhoneの中でも、とくにコストパフォーマンスが高い機種といえるでしょう。

iPhone SE(第2世代)の在庫一覧

iPhone SE(第2世代)のいいところ・イマイチなところ

2025年現在から見た、iPhone SE2のメリットとデメリットをまとめました。

iPhone SE(第2世代)のいいところ

  • 2万円前後から購入できる価格の安さ
  • 軽量・コンパクト
  • 実用的な性能・機能
  • 貴重な指紋認証(ホームボタン)

iPhone SE2は、安さと実用性を兼ね備えている機種です。
普段使いには十分な性能にくわえて、ワイヤレス充電や防水、FeliCaなどの機能にも対応。

コストパフォーマンスの高さだけでなく、現行機種にはないコンパクトさや、Touch IDも魅力です。

iPhone SE(第2世代)のイマイチなところ

  • 画面が小さめ
  • カメラ機能が控えめ
  • バッテリー持ちはイマイチ

iPhone SE2のウィークポイントはバッテリー持ちです。
使い方にもよりますが、外出先でゲームをしたり長時間動画を見たりする用途には向きません。

【まとめ】iPhone SE(第2世代)はこんな人におすすめ!

iPhone SE2は、2台目のサブ機としてはもちろん、ライトユーザーのメイン機としてもおすすめできます。

  • 「安くて実用的なiPhoneが欲しい」
  • 「コンパクトな機種が欲しい」
  • 「ホームボタン(指紋認証)を使いたい」

といった幅広いニーズに対応可能で、中古市場における人気も納得の一台です。

iPhone SE(第2世代)の在庫一覧

iPhone SE(第2世代)以外のおすすめ機種

条件 おすすめ機種
できるだけ長く使いたい iPhone SE(第3世代)
よりコンパクトな機種が欲しい iPhone 12 mini
カメラ機能を重視したい iPhone XS

2022年に発売されたiPhone SE(第3世代)では、iPhone SE2から、基本性能やバッテリーが強化されています。
使い勝手が大きく変わるほどではないので、価格重視の場合はiPhone SE2、ホームボタン搭載機種をできるだけ長く使いたい場合はiPhone SE3を選ぶといいでしょう。

2025年2月に登場した廉価機種「iPhone 16e」では、筐体が一新されホームボタンがなくなりました。
にこスマではiPhone 16eの発表後に、iPhone SE(第3世代)の販売数が急増しています。

iPhone SE(第3世代)の在庫一覧

iPhone 16eとiPhone SE3の違いは、下記の記事からご覧いただけます。

iPhone 16eとiPhone SE(第3世代)の違いを徹底比較|どんな人におすすめ?

また同じくコンパクトで比較的安価な機種としては、iPhone 12 miniが挙げられます。
iPhone SE2より軽量・コンパクトながら、より大きな画面を搭載しているほか、カメラ機能などが充実しているため、機能重視の人におすすめです。

iPhone 12 miniの在庫一覧

iPhone 12 miniの実機レビューは、下記の記事からご覧いただけます。

iPhone 12 mini 実機レビュー|今でも快適に使えるか徹底検証

関連記事:
中古iPhoneのおすすめ機種をランキング形式で紹介|選び方も
iPhone SEの第2世代と第3世代の違いを徹底比較|どっちがおすすめ?
【比較表】歴代iPhoneのスペック一覧|バッテリー容量やサイズ、防水性能など

参考:
iPhone - モデルを比較する - Apple(日本)

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