iPhoneのリンゴループが直らない?直し方や対処方法を紹介!
「リンゴループ」という言葉をご存知でしょうか。
iPhone起動時に現れるAppleのリンゴマークが何度も表示されてしまう現象です。
経験したことがあるという方の方が少数ではありますが、それゆえにいざリンゴループが起こってしまうと対処法に困ってしまいます。
そこで今回は、iPhoneのリンゴループの直し方や対処法をご紹介します。
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起こると不安になる「リンゴループ」とは
iPhoneユーザーなら誰もが目にするリンゴの形をしたAppleの企業ロゴ。
Apple製品は起動時にリンゴマークのみをシンプルに表示します。
リンゴマークが表示されている間に端末の起動を行い、その後画面が移り変わる仕組みになっているのですが、その過程で何らかのエラーが起こり、何度もリンゴマークの表示へ戻ってしまうことがあります。
そのエラーのことを俗に「リンゴループ」と呼びます。
一度リンゴループに陥ってしまうと、改善するまで起動できません。
リンゴループを直すまでiPhoneが使用できなくなってしまうのは困りますよね。
直し方を知るために、まずはその発生原因について理解しておきましょう。
iPhoneのリンゴループの発生原因
iPhoneのリンゴループは何の前触れもなく突然起こることが多い現象です。
発生する原因は様々ありますが、いずれも大きな前兆が感じられないため、何の心構えもできていない状態で突然iPhoneが使えなくなってしまうこともあるでしょう。
しかし、原因を知っておくことで、直前に行った作業が原因ではないか?と考えることができるようになり、冷静に対処できるようになります。
リンゴループの主な発生原因は次の7つです。
- iPhone本体の基板故障
- バッテリーの劣化
- ソフトウェアの故障
- iOS更新失敗
- 空き容量不足
- 水没や衝撃などの外的要因
- 強制再起動を何度も繰り返した
iPhone本体の基板故障
まず初めに考えられるのが、iPhone内部の基板故障によるリンゴループです。
基板はスマートフォンだけでなくあらゆる電子機器に必須の部品で、CPUやなどあらゆるパーツの集合体でできています。
その中のどの部分が故障しているのかまでは私たちの目で判断することはできませんが、iPhone起動時に読み込みを行う際、基板にある部品の一部が読み取れなくなっていると先へ進まず、リンゴループが発生してしまうと予想されます。
バッテリーの劣化
iPhoneのバッテリーが劣化してしまっていることで十分に電源が供給できず、正常に機能しなくなってしまいリンゴループが起こってしまうということも考えられます。
この場合、バッテリーの抜き差しや交換をしたいところですが、iPhoneはバッテリー内蔵型なので自分で行うことができません。
ソフトウェアの故障
リンゴループはiOSのソフトウェア故障でも起こることがあります。
iOSはiPhoneのシステム全体を制御する役割をになっているため、ソフトウェアに異常がみられると正常に動作できず様々な不具合が発生してしまいます。
リンゴループもその一つです。
ソフトウェアの故障には外部から取り込んだデータやアプリなどが原因となるケースも散見されます。
iOS更新失敗
ソフトウェアアップデートでiOSを更新する際に失敗してリンゴループが発生することもあります。
iOSを更新する際はソフトウェアの更新情報をダウンロードし、その後iPhoneの中で展開するという流れで進みますが、その過程でダウンロードしたデータが不十分だったり展開の際に不具合が起こってしまうと失敗してしまうことがあります。
iOS更新の際には必ず電源の再起動が起こりますが、その際にリンゴループが発生してしまいます。
空き容量不足
iPhone本体の空き容量が不足していることが原因でリンゴループが発生することもあります。
スマートフォンは空き容量がいっぱいになりすぎてしまうとフリーズや予期せぬ動作を引き起こす可能性が高くなります。
本体容量に余裕がなさすぎてシステムに異常が発生し、電源を立ち上げることができなくなってリンゴループが起こってしまうのです。
本体の空き容量には余裕を持っておくようにしましょう。
水没や衝撃などの外的要因
水没や衝撃などの外的要因もリンゴループが発生する原因となります。
特に水没は要注意で、いくら耐水性能が向上したiPhoneといえど、内部基板にまで浸水してしまうと故障は避けられません。
特に湿気などで内部が結露して浸水するということもあり得るため注意が必要です。
水没や衝撃によって内部の部品に異常が発生した場合、端末が起動できなくなってリンゴループが発生することになります。
強制再起動を何度も繰り返した
iPhoneがフリーズしてしまった時に強制再起動をかけることがあると思います。
これは、iPhoneのシステムが負荷の限界を超えたため発生するものですが、それを脱するための対策として強制再起動があります。
しかし、強制再起動は端末への負荷が高いため、何度も繰り返し行うとシステム故障の原因となってしまいます。
フリーズなどの症状が強制再起動ですぐに直らない場合は、何度も強制再起動を行うのではなくAppleへ問い合わせるか修理窓口へいくようにしましょう。
iPhoneのリンゴループの対処方法
iPhoneが起動できなくなり、放置してもずっとリンゴマークの表示を繰り返すため、自分では何もできないのではないかと不安になってしまうリンゴループですが、修理窓口へ持っていく前に自分でできる対処方法が存在します。
うまくいけばその場で改善することも多々あるため、まずは落ち着いてこれからご紹介する方法を試してみてください。
- SIMカードを抜いて再起動する
- セーフモードで起動する
- iTunesへ接続してOSをアップデートする
- 完全に放電し切る
SIMカードを抜いて再起動する
SIMカードの認識がうまくいかないことで端末が起動せずリンゴループが発生することがあります。
端末の故障なのか、SIMカードの故障なのか原因を切り分けるためにも、SIMカードを抜いて電源を再起動してみましょう。
もしSIMカードを抜いたことで起動ができるようになった場合は、SIMカードの故障が原因なので利用中の通信キャリアに交換の申し出をしましょう。
セーフモードで起動する
本体内にインストールしたアプリやデータの影響でリンゴループが発生している可能性もあります。
その可能性を探るため、セーフモードでiPhoneを起動してみましょう。
セーフモードとは、iPhoneに追加で入れたアプリやデータを全て無効化し、それらの影響を受けずに端末を起動することができるモードです。
大手通信キャリアの故障相談窓口でも原因の切り分けによく使われます。
セーフモードで起動すると、起動時に必要なアプリ以外は全て無効となります。
セーフモードの起動方法は次の通りです。
iPhone 7以降の機種の場合
- 音量の+ボタンを押しながら電源ボタンを押す
- リンゴマークが表示されたら音量の+ボタンのみ長押しする
- ホーム画面が表示された音量の+ボタンを放す
iPhone 6シリーズとiPhone 5シリーズの場合
- ホームボタンを押しながら電源ボタンを押す
- リンゴマークが表示されたらホームボタンのみ長押しする
- ホーム画面が表示されたホームボタンを放す
iTunesへ接続してOSをアップデートする
iOSアップデート中に失敗してリンゴループになった場合、iTunesに接続して再度アップデートすることで改善することがあります。
この場合、アップデート中にWi-Fiの接続が切れてしまったり、バッテリーが必要基準を下回ってしまったりしたことでリンゴループが発生したと考えられるため、iTunesへの接続を行うことで通信強度と電源を確保しながらアップデートしましょう。
完全に放電し切る
リンゴループには様々な要因がありますが、一時的なバグで起こってしまった場合は電池を完全に放電して0%にすることで回復することがあります。
バッテリーが0%になることで完全に電源が落ち、全ての機能が停止します。
そこから改めて充電を行い、起動することで一時的なバグから抜け出すことができる可能性があるのです。
バッテリーを完全に放電し切るには、リンゴループの状態で電池が切れるまで放置するしかありません。
電池残量が多い場合は時間がかかってしまいますが、じっくり待ってみましょう。
それでも治らない場合の最終手段
ここまでご紹介した方法で改善することがほとんどですが、稀に何をやってもリンゴループから抜け出せないということもあります。
そんな時は、これからご紹介する方法をお試しください。
確実にデータを消失してしまったり、手元から離れる期間が発生したりという明確なリスクがあるため、あくまで最終手段として覚えておきましょう。
- 強制初期化をする
- 修理に出す
- 修復ツールを使用する
強制初期化する
ここまでご紹介した方法で改善しない場合は、自分の手でできる方法の最終手段として強制初期化をしてみましょう。
強制初期化とは、iPhoneを強制的に工場出荷時の状態に戻すという方法です。
買った時のiPhoneの状態に戻すことになるため、当然データが消えてしまうというリスクがあります。
iPhoneが起動しない限り中に入っているデータも取り出せないので、何をしても改善しない場合は強制初期化するしかありません。
強制初期化には次の2種類の方法があります。
iPhoneのリカバリーモードで強制初期化
リカバリーモードとは、iPhoneをパソコンへ接続してiOSを最新に更新し、強制初期化する方法です。
これには必ずiTunesへの接続が必要となるため、iPhone単体では行えません。
リカバリーモードの初期化手順は次の通りです。
- iTunesを起動する
- パソコンにiPhoneを接続する
- iPhoneの電源をオフにする
- 電源ボタンを3秒間長押しする
- 音量の+ボタンを押してすぐ放し、音量の−ボタンを押してすぐ放し、電源ボタンをリカバリーモードの画面が表示されるまで長押しする(iPhone 8以降の機種の場合)
- iTunes上でiPhoneを選択する
- アップデートをクリックする
この手順で強制初期化を実行することができます。
手順5はiPhone 8以降の機種の場合の方法となります。
iPhone 7、iPhone 7 Plusの場合は、電源ボタンと音量の−ボタンを同時に押し、リカバリモードの画面が表示されるまでそのまま長押しします。
iPhone 6s以前の機種の場合は、ホームボタンと電源ボタンを同時に押し、リカバリモードの画面が表示されるまでそのまま長押しします。
DFUモードで強制初期化
リカバリーモードでも改善しない場合は、DFUモードというものを使って強制初期化を試してみましょう。
リカバリーモードがApple公式でアナウンスされている強制初期化手順であるのに対し、DFUモードはApple非公式の強制初期化方法となります。
そのため、実際に行う際は自己責任となります。
DFUモードとは、iPhoneのOS起動プログラムにアクセスせずに、強制的にiTunesとiPhoneを接続する方法です。
OSの起動プログラムに異常が発生してリカバリーモードでも対応できない場合、DFUモードでOS起動プログラムを回避する必要があります。
DFUモードでの強制初期化手順は機種によって異なります。
iPhone 8、iPhone X、およびそれ以降
- 音量の+ボタンを押してすぐに放し、続いて音量の−ボタンを押してすぐに放す
- 電源ボタンを長押しする
- 電源ボタンを押したままの状態で画面が黒くなったら、音量の−ボタンを長押しする
- 両方のボタンを5秒間押し続けてから、音量の−ボタンは押したまま、電源ボタンだけを放す
- パソコン画面の指示に従う。
iPhone 7
- 電源ボタンと音量の−ボタンを長押しする。
- 両方のボタンを8秒間押し続けてから、音量の−ボタンは押したまま、電源ボタンだけを放す
- パソコンがiPhoneを認識するまで音量の−ボタンを長押しする
- パソコン画面の指示に従う。
iPhone 6s、iPhone SE、およびそれ以前
- 電源ボタンとホームボタンを長押しする
- 両方のボタンを8秒間押し続けてから、ホームボタンを押したまま、電源ボタンを放す
- パソコンがiPhoneを認識するまで、ホームボタンを押し続ける。
- パソコン画面の指示に従う。
修理に出す
自分の手ではどうしても改善できない場合は、修理に出すしかありません。
iPhoneの修理をするためには、Apple正規プロバイダもしくはiPhone修理専門店への依頼をする必要があります。
どちらも状況によって修理費用が変動するため、一度問い合わせてみましょう。
Apple正規プロバイダ
Apple正規プロバイダは、Appleから委託を受けて修理窓口を運営している正式な修理業者です。
そのため、修理費用や保証の適用などは全てAppleの公式ルール通りに案内されます。
保証期間内であれば自然故障扱いとして無料で修理してくれる可能性もありますが、リンゴループの原因が水没や破損などの外的要因だった場合は有償での修理対応となる可能性があります。
金額はiPhone修理専門店に比べて高くなる傾向にありますが、正規の修理窓口なので対応についてはより安心感があります。
iPhone修理専門店
iPhone修理専門店は、Appleから正式な依頼を受けていない街の修理業者のような存在です。
非正規のiPhone修理の専門店のため、Apple正規プロバイダより安価に修理できる場合が多いのも特徴です。
最短即日修理が可能なので、急を要する場合などにおすすめです。
修復ツールを使用する
「Passvers iOSシステム修復」のようなツールを使って、対処する方法もあります。
Passvers iOSシステム修復では、MacやWindows PCを使って、iPhoneのソフトウェアのさまざまな問題に対処できます。
リンゴループが発生しても焦らず一つ一つ対処しよう
なんの前触れもなく発生するリンゴループは、一度陥ってしまうと回復するまでに時間がかかってしまいます。
そのため、次第に焦ってしまう方もいらっしゃるでしょう。
しかし、今回ご紹介した対処方法を一つ一つ試していくことでスムーズに改善することができます。
リンゴループが発生しても焦らず、まずは自分でできることを試してみましょう。
それでもダメなら強制初期化をするか、修理に出すかという選択を取ってみてください。
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