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iPhoneが水没したときの対処法|応急処置から修理・交換まで

常に持ち歩くiPhoneには、「飲み物をこぼしてしまう」「トイレに落としてしまう」といった水のトラブルがつきものです。

この記事では、iPhoneが水濡れしてしまったときの

  • 水没有無の確認方法
  • 応急処置とやってはいけないNG行為
  • 修理・交換方法

をわかりやすく解説します。

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iPhoneが水濡れしたときにまずやるべきこと

iPhoneが水没した可能性があるときは、できるだけ早く電源をオフにしましょう。

水没したiPhoneを使い続けると、侵入した水によって内部の基板がショートし、故障の可能性があるためです。

電源をオフにする方法は、下記のとおりです。

iPhone X以降(SEシリーズを除く)

1.サイドボタン(電源ボタン)と音量調節ボタン(上下いずれか)を長押し
2.電源オフスライダが表示されたらドラッグ

iPhone6から8、またはSE(第2世代、第3世代)

1.サイドボタン(電源ボタン)と音量調節ボタン(上下いずれか)を長押し
2.電源オフスライダが表示されたらドラッグ

iPhoneが水濡れしたときの確認ポイント

iPhoneが水に濡れてしまった場合には、次の3つのポイントを確認しましょう。

  • iPhoneの耐水性能
  • 液体浸入インジケータ
  • 端末の状態

iPhoneの耐水性能

まずは、水濡れしてしまったiPhoneの耐水性能を確認しましょう。

2016年に発売されたiPhone 7以降の機種には、耐水性能があります。そのため、水がかかってしまったり、一時的に水に浸かってしまっても過度に心配する必要はありません。

iPhone 6s以降のiPhoneの耐水等級と耐水性能は下記のとおりです。

発売年 シリーズ 耐水等級 耐水性能
2022 iPhone 14シリーズ IP68 深さ6mまで、最長30分間
iPhone SE(第3世代) IP67 深さ1mまで、最長30分間
2021 iPhone 13シリーズ IP68 深さ6mまで、最長30分間
2020 iPhone 12シリーズ IP68 深さ6mまで、最長30分間
iPhone SE(第2世代) IP67 深さ1mまで、最長30分間
2019 iPhone 11シリーズ IP68 11:深さ2mまで、最長30分間
11 Pro/Pro Max:深さ4mまで、最長30分間
2018 iPhone XR/XSシリーズ XR:IP67
XS/XS Max:IP68
XR:深さ1mまで、最長30分間
XS/XS Max:深さ2mまで、最長30分間
2017 iPhone X IP67 深さ1mまで、最長30分間
iPhone 8シリーズ IP67 深さ1mまで、最長30分間
2016 iPhone 7シリーズ IP67 深さ1mまで、最長30分間
iPhone SE - -
2015 iPhone 6sシリーズ - -

参考:iPhone 7 以降の防沫・耐水・防塵性能について

耐水性能は、常温の真水の場合の目安です。
経年劣化により、端末の防水性能が低下する可能性があります。

液体浸入インジケータ

iPhoneには、液体と接触したかを示す「液体侵入インジケータ(LCI)」が内蔵されており、水没の有無を確認できます。

多くの機種のLCIは、SIMカードを挿入するスロットの内側にあり、赤くなっていると液体に接触したことを表します。

各機種のLCIの確認方法は、下記のApple公式ページを参照ください。

液体による損傷は保証対象外 - Apple サポート (日本)
液体により損傷した場合、その修理は Apple 製品 1 年限定保証の対象になりません。

端末の状態

LCIを確認して水没の反応が見られない場合でも、iPhoneの動作に異常があるケースもあります。

  • 電源が入らない
  • ディスプレイやカメラの内側が曇る
  • スピーカーやマイクの音がこもる

といった症状がある場合には、水没の可能性を疑いましょう。

iPhoneが水没したときの応急処置

LCIの反応や動作の異常で水没が判明した場合でも、適切な応急処置を行うことで回復させられる可能性があります。

電源をオフにしたあと、次の3つの処置を行いましょう。

  • 水分を拭き取る
  • SIMスロットを外す
  • 自然乾燥させる

それぞれ解説します。

水分を拭き取る

次に、iPhoneに付いた水分を拭き取ります。

糸くずが出ない柔らかい布(レンズクロスなど)で、iPhone本体を隅々まで丁寧に拭きましょう。Lightningコネクタは、下向きにして優しくたたいて水分を抜き取ります。

SIMスロットを外す

iPhone本体の水分を十分に拭き取ったら、SIMスロットを外してSIMカードの水分を拭き取ります。

SIMカードが濡れたままだと、金属部分が腐食して使えなくなる恐れがあります。SIMスロットを外すときに、内部に水が入らないように十分注意しましょう。

自然乾燥させる

ここまでの対処で、外装の水分は拭き取れました。あとは、内部に侵入した水分を取り除く必要があります。

基本的には、風通しの良い場所で自然乾燥させます。できれば2,3日乾燥させたあと、電源をオンにして動作を確認してみましょう。

早く乾燥させたい場合には、乾燥剤と一緒に密閉された容器に入れておく方法も有効です。

iPhoneが水没したときのNG行為

上で紹介した適切な応急処置とは逆に、水没時にやってはいけない3つのNG行為を紹介します。

  • そのまま使い続ける
  • 充電する
  • ドライヤーや電子レンジで乾かす
対処を誤ると、故障につながり2度と使えなくなってしまう可能性もあります。水没時に落ち着いて対処できるよう、NG行為は頭の片すみに入れておきましょう。

そのまま使い続ける

「液体侵入インジケータ(LCI)」に反応が出ているときは、もし動作に異常がない場合でもそのまま使い続けるのはやめましょう。

水没直後は異常がなくても、使い続けるうちに内部に侵入した水で基板に異常をきたし、故障してしまう可能性があります。

LCIの反応が出た場合は、上で紹介した応急処置を行い、修理に出すのが良いでしょう。

充電する

水没によって画面がつかなくなってしまった場合、不安でつい充電して動きを確かめたくなるかもしれません。
しかし、iPhoneの内部が水に濡れたまま充電すると、故障してしまう可能性があります。

iPhoneを十分に乾燥させてから電源のオンや充電をするようにしましょう。

参考:iPhone 7 以降の防沫・耐水・防塵性能について

ドライヤーや電子レンジで乾かす

濡れてしまったiPhoneを早く乾かそうと、ドライヤーや電子レンジを使うのも厳禁です。

ドライヤーや電子レンジの熱は、内部の基板を損傷し故障の原因になります。

水没時は、急いで乾かしたくなる気持ちを抑えて、時間をかけて自然乾燥するのを待ちましょう。

水没したiPhoneを修理・交換する方法

水没したiPhoneは早めに修理に出しましょう。

応急処置によって正常な動作を取り戻したとしても、基板の損傷や腐食によって、再び使えなくなるケースもあるためです。

水没したiPhoneを修理に出す場合、次の2つから選ぶことになります。

  • Apple 正規サービスプロバイダまたは Apple Store(キャリアショップ含む)
  • 非正規修理店

両者の主な違いは次のとおりです。

Apple 正規サービスプロバイダまたは Apple Store 非正規修理店
修理方法 交換 洗浄・部品交換
本体のデータ ×(本体交換のためデータは消える) △(残る可能性あり)
補償適用 〇(Appleや通信キャリアの補償に加入している場合) ×
水没の後遺症 〇(本体交換のため後遺症なし) △(残る可能性あり)
費用
  • Apple Care+加入の場合
    12,900円
  • Apple Care+未加入の場合
    37,400円〜107,800円

※通信キャリアの補償では、上記と異なる場合もあり

5,000円程度から

非正規修理店を利用する場合、悪質な業者に引っかからないよう、総務省の「登録修理業者」の中から選ぶのがおすすめです。

「登録修理業者」の一覧は総務省のこちらのPDFファイルをご覧ください。

修理費用が高額になる場合には、思い切って買い替えるのもひとつでしょう。

https://www.nicosuma.com/magazine/recommend-used-iphone-202203

まとめ

iPhoneが水没してしまった場合には、できるだけ早く電源をオフにしましょう。

続いて、以下の応急処置を行うことが大切です。

  • 水分を拭き取る
  • SIMスロットを外す
  • 自然乾燥させる

応急処置後は、正常に動作していても早めに修理に出すのがおすすめです。
また、次の行為は、水没の被害を広げることになるため、控えましょう。

  • そのまま使い続ける
  • 充電する
  • ドライヤーや電子レンジで乾かす

本記事の情報により、一台でも多くのiPhoneが水没から回復できれば幸いです。

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